仏壇を処分したいとき、「粗大ごみとして捨ててもよいのか」「供養をしてから処分すべきなのか」と悩む方もいるでしょう。
仏壇は、自治体のルールによっては粗大ごみとして処分できます。ただし、受け付けの可否や処理手数料は自治体によって異なるため、事前に確認しなければいけません。
また、仏壇を処分する際は、本体だけでなく、位牌や仏具などの扱いも考える必要があります。
この記事では、仏壇を粗大ごみとして処分する方法や費用、供養の必要性、処分時の注意点について解説します。
髙柳 比呂志HIROSHI TAKAYANAGI
株式会社グッドバイバイ 代表取締役
- 宅地建物取引士
- 不動産キャリアパーソン
- 総合旅行業務取扱管理者
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目次
仏壇は粗大ごみとして処分できる?

仏壇は、自治体によって粗大ごみとして処分できる場合があります。
例えば、東京都渋谷区では、仏壇を箱物家具の一種として扱い、大きさに応じた手数料を設定しています。
ただし、すべての自治体で同じように処分できるとは限らないため、まずはお住まいの自治体の公式サイトで、分別方法や受付条件を確認しましょう。
仏壇の処分費用は自治体によって異なる
粗大ごみとして処分する場合、手数料は仏壇の大きさや自治体の料金設定によって変わります。
例えば、渋谷区では仏壇の幅と高さの合計に応じて、次のように料金が設定されています。
| 仏壇のサイズ | 処理手数料 |
|---|---|
| 幅と高さの合計が135cm以下 | 400円 |
| 135cm超〜180cm以下 | 900円 |
| 180cm超〜270cm以下 | 1,300円 |
| 270cm超〜360cm未満 | 2,300円 |
| 360cm以上 | 3,200円 |
※上記は渋谷区の料金例です。実際の料金やサイズの測り方、受付条件は自治体によって異なります。
粗大ごみとして処分できれば、仏壇店や専門業者に引き取りを依頼するより費用を抑えられる可能性があります。
ただし、自治体の粗大ごみ収集の場合、指定された場所まで自分で運び出さなければいけないケースがほとんどです。
大型の仏壇を自力で運ぶのが難しい場合は、別の処分方法も検討しましょう。
仏壇を処分する前に供養は必要?

仏壇を処分する際、供養が必要なのか気になる方もいるでしょう。
供養の必要性や方法は、宗派や地域の慣習、家族の考え方によって異なります。大切にしてきた仏壇を納得して手放せるよう、処分前に確認しておきましょう。
処分前に閉眼供養(魂抜き)を済ませておくべき理由
処分前に閉眼供養を行うのは、これまでの感謝を伝え、気持ちに区切りをつけて仏壇を手放すためです。閉眼供養は、仏壇や本尊を手放す前などに行われる宗教的な儀式です。
仏壇を粗大ごみとして出すことに抵抗がある場合も、供養を行うことが、家族で納得して処分を進めるきっかけになるでしょう。
ただし、浄土真宗では魂を抜くという考え方はなく、「遷仏法要」などを行います。宗派によって儀式の意味や名称が異なるため、菩提寺や普段お付き合いのある寺院に相談するとよいでしょう。
供養を済ませてから粗大ごみに出すこともできる
仏壇の供養と本体の処分は、必ずしも同じ場所に依頼する必要はありません。
例えば、寺院で供養を行ったあと、仏壇本体を自治体の粗大ごみとして処分する方法もあります。
また、供養と処分を分けることで、宗教的な区切りをつけながら、処分費用を抑えられる場合があります。
ただし、仏壇店や回収業者に依頼する場合は、別途費用がかかることもあるので、供養がサービスに含まれているか確認しておきましょう。
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仏壇を粗大ごみとして処分する方法

仏壇を粗大ごみとして処分する場合は、自治体のルールに従って申し込みや搬出を行います。
一般的な手順は次のとおりです。
1. 自治体の受付条件を確認する
まずは、自治体の公式サイトや粗大ごみ受付センターで、仏壇を収集してもらえるか確認します。
次の項目を確認しておきましょう。
- 仏壇が粗大ごみの対象になっているか
- サイズや重量の制限があるか
- 処理手数料はいくらか
- 収集場所や搬出方法に指定があるか
- 申し込みから収集までにどのくらいかかるか
仏壇の名称が品目一覧に見当たらない場合は、家具類として扱われる可能性もあるため、自治体に問い合わせましょう。
2. 粗大ごみの収集を申し込む
自治体が仏壇の収集に対応している場合は、案内に従って申し込みます。
申し込み方法は、インターネットや電話など、自治体によって異なります。収集日や手数料、指定された搬出場所について確認しておきましょう。
引っ越しや実家の片付けに伴って処分する場合は、希望日に収集してもらえるよう、早めに申し込むと安心です。
3. 処理手数料を支払う
自治体の案内に従い、粗大ごみ処理券の購入やオンライン決済などで手数料を支払います。
処理券を使用する場合は、指定された場所に貼り付けるなど、自治体ごとに指示があるので、従ってください。
手数料や支払い方法を間違えると収集されない可能性があるため、申し込み内容をよく確認しましょう。
4. 仏壇を指定場所まで運び出す
収集日になったら、仏壇を指定された場所に出します。
自治体の粗大ごみ収集では、室内からの運び出しに対応していないことが多いため、玄関先や指定の集積場所まで自分で運ぶ必要があります。
仏壇は重量があるので、無理に運ぶと転倒やけがにつながる恐れがあります。
大型の仏壇や階段を使って運ぶ必要がある場合は、家族や専門業者に協力を依頼しましょう。
仏壇を粗大ごみ以外で処分する方法

自治体の粗大ごみ収集を利用できない場合や、自分で運び出すのが難しい場合は、別の方法を検討しましょう。
主な処分方法は次の4つです。
仏壇店・仏具店に引き取ってもらう
仏壇店や仏具店によっては、不要になった仏壇の引き取りに対応している場合があります。
店舗によっては供養や処分をまとめて行ってくれるところもあるので、仏壇の扱いに不安がある方におすすめです。
引き取りサービスの有無や料金などは店舗によって異なるため、自宅までの搬出や運搬が料金に含まれているか、供養を別途依頼する必要があるかなどを確認しておきましょう。
寺院に相談する
菩提寺など、普段からお付き合いのある寺院に相談する方法もあります。
寺院では、仏壇を手放す際の供養について相談が可能で、寺院によっては仏壇本体の引き取りや、その後の処分について案内してもらえる場合もあります。
ただし、すべての寺院が仏壇の引き取りに対応しているわけではないので、注意しましょう。まずは供養の方法や費用、処分先について相談してみてください。
不用品回収業者に依頼する
大型の仏壇を自分で運べない場合や、ほかの家具・家財もまとめて処分したい場合は、不用品回収業者への依頼がおすすめです。
搬出や運搬を任せられるため、自身の負担を減らせるのがメリットです。
一方で、自治体の粗大ごみ収集より費用が高くなる場合があるため、まずは見積もりを取り、搬出費や運搬費、供養の費用などが含まれているかを確認しましょう。
また、家庭の不用品を回収するには、原則として市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可や自治体からの委託が必要です。「無料回収」などの宣伝だけで判断せず、適切な許可や処理体制を確認してください。
参考:環境省「廃棄物の処分に『無許可』の回収業者を利用しないでください!」
監修者髙柳
事故物件・訳あり物件買取のプロからのアドバイス
実家を売却する予定がある場合は、仏壇や家財が残ったままでも買い取ってもらえる場合があります。片付けを先に済ませるべきか迷ったら、回収業者の見積もりと並行して、不動産の買取査定も取って比べてみるとよいでしょう。自治体の処理施設に直接持ち込む
自治体によっては、粗大ごみを指定の処理施設に直接持ち込める場合があります。
収集を申し込む必要がない自治体や、持ち込みによって費用を抑えられるケースもありますが、仏壇の受け入れが可能かは自治体によります。
持ち込みを検討する際は、事前に受付条件や料金、予約の必要性を確認しましょう。自家用車への積み込みや荷下ろしも必要になるため、仏壇の大きさや重さも考慮して検討しましょう。
仏壇を処分する際の注意点

仏壇を処分する際は、費用や搬出方法だけでなく、中に納められているものや家族の意向も配慮する必要があります。
次は、仏壇を処分する際の注意点を紹介します。
位牌や仏具などを取り出しておく
仏壇を処分する前に、内部に納められているものを確認しましょう。
以下のものが出てきたら、処分前に取り出し、今後の扱いを決めておくと安心です。
- 位牌
- 本尊や掛け軸
- 過去帳
- 遺影
- 香炉や花立てなどの仏具
- 貴重品や思い出の品
位牌や本尊などは、家族が引き継ぐ、寺院に相談するなど、それぞれに合った方法で扱いましょう。
また、仏具の中に貴重品や大切な書類が残っている可能性もあるため、見落としがないよう丁寧に確認してください。
家族や親族と相談しておく
仏壇には、家族や親族の思いが込められているため、自分だけで処分を決めると、後から親族間でトラブルになる恐れがあります。
特に、実家の片付けや相続に伴って処分する場合は、事前に家族や関係する親族と話し合っておきましょう。
処分方法や供養の有無、位牌などの引き継ぎ先について共有しておくと、手続きを進めやすくなります。
監修者髙柳
事故物件・訳あり物件買取のプロからのアドバイス
相続に伴って仏壇を処分する場合は、実家そのものを売るのか、貸すのか、残すのかもあわせて話し合っておくと安心です。共有名義の不動産を売却するには相続人全員の同意が必要になることが多いため、早めに方向性をそろえておきましょう
無理に解体せず、安全に搬出する
処分費用を抑えようとして、自分で解体して仏壇を小さくしようと考える方もいるかもしれません。
しかし、仏壇の構造によっては解体に工具が必要だったり、部材が重くてけがにつながったりする恐れがあります。
また、解体したとしても、自治体でどのように扱われるかも確認しなければいけないので、無理に解体せず、まずは自治体に処分方法を問い合わせましょう。
搬出が難しい場合は、運び出しに対応した業者に相談すると良いでしょう。
仏壇は自治体のルールを確認して適切に処分しよう
仏壇処分を粗大ごみとして出せるか紹介しました。
仏壇は、自治体によっては粗大ごみとして処分できます。費用を抑えたい場合は、まずお住まいの自治体の公式サイトで受付条件や手数料を確認しましょう。
自分で運び出すのが難しい場合は、仏壇店や不用品回収業者への依頼もおすすめです。供養について迷ったときには、寺などに相談すると安心です。
処分する前には、位牌や本尊、仏具などを取り出し、家族や親族とも話し合っておきましょう。費用だけでなく、搬出の負担や供養の方法も考慮しながら、自分たちに合った処分方法を選ぶことが大切です。
安心安全に仏壇処分をできるよう、方法をよく確認しておきましょう。
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「まず話を聞いてみたいだけ」という段階でもOKです。無理な営業は一切しません。お気軽にご相談ください。
髙柳 比呂志HIROSHI TAKAYANAGI
- 宅地建物取引士
- 不動産キャリアパーソン
愛知県名古屋市出身で、株式会社グッドバイバイ代表取締役。創業以来、熊本県を中心に九州圏で不動産の買取・再販を手がける。事故物件・訳あり物件専門の買取・売却サービス「お清め不動産」を運営し、孤独死・自殺・火災などの物件も現状のまま査定。特殊清掃・遺品整理・供養まで、トラブルを抱えた不動産の売却をワンストップでサポートする。